サイズ：径11,0cm　高29,0cm　口9x6,7cm

植物から着想を得たフォルムは削ぎ落とされて、シンプル。色は結晶釉の絶妙な重なり具合で奥行きすら感じさせます。ぷっくりと膨らみ、曲線が美しいこの花器は、植物のような女性のような佇まいです。
中里さんの作品は、両性具有的な魅力があります。少女の中にある少年性とか、どっしりと安定しながら軽やかに空に伸びる植物の方向性とか。対立ではない共存。
お花は何が合うでしょうか。いろいろ試してみてください。ふんわりカスミソウだけ入れたり、スタイリッシュな細めのカラー、目を奪われるような華やかな一輪のダリアも合いそうです。

■中里浩子
1966年　横浜市生まれ
1990年　京都市立芸術大学美術学部工芸科卒業
1992年　同大学院美術研究科陶磁器専攻修了

個展・グループ展多数
受賞：第58回日本クラフト展 審査員特別賞　第8回菊池ビエンナーレ 奨励賞(第9回)
収蔵：京都市京セラ美術館